今日のお葬式で、親族の男性(95歳)が仰いました。
*岐阜弁が多数含まれています*
「ごえんさん、
(ご院主=ごいんじゅがなまったもので、住職さんと同義)
近頃は、家族葬たらいうもんが多なって
これは一体、
どうしてまったんかのぅ。
沙汰(さた=お知らせ)も のうて(無くて)、
知らんうちに葬式も終わってまって、
昔から先祖代々の付き合いと絆が、ばっさり切られてまって。
‘向こう3軒両隣’ってな具合で、お付き合いをちゃんと
してきたもんやが、それもダメなんかのぅ。
ゼニカネの問題やのうて、こういう人間らしい付き合いが
のうなるとは寂しいこっちゃ。
ほんで後からお悔やみにも行きづらい。
第一、仏さんも情けない思いしてござるやろうに」
この方は、もちろんお坊さんではありません。
岐阜市に住まわれている、一般の方です。
これは正直、まわりから煙たがられるかもしれませんが、
でも、大事なことは大事だ、と。
昔は他人の子どもでも本気で怒る怖い親父さんが
いたもんだ、
という話を聞くと、それはこんな方なのかも
しれません。
伝統と文化はどこかで発見するものではなくて、
今、ここ、自分のまわりにあるものだ、とあらためて感じました。