お知らせ



◆◇ お知らせ 

3月-家族葬について

今日のお葬式で、親族の男性(95歳)が仰いました。 

*岐阜弁が多数含まれています* 


 「ごえんさん、 (ご院主=ごいんじゅがなまったもので、住職さんと同義) 

 近頃は、家族葬たらいうもんが多なって これは一体、

どうしてまったんかのぅ。 

沙汰(さた=お知らせ)も のうて(無くて)、 

知らんうちに葬式も終わってまって、 

昔から先祖代々の付き合いと絆が、ばっさり切られてまって。 

‘向こう3軒両隣’ってな具合で、お付き合いをちゃんと

 してきたもんやが、それもダメなんかのぅ。 

ゼニカネの問題やのうて、こういう人間らしい付き合いが

のうなるとは寂しいこっちゃ。 

ほんで後からお悔やみにも行きづらい。

第一、仏さんも情けない思いしてござるやろうに」 


この方は、もちろんお坊さんではありません。 

岐阜市に住まわれている、一般の方です。 

これは正直、まわりから煙たがられるかもしれませんが、 

でも、大事なことは大事だ、と。 

昔は他人の子どもでも本気で怒る怖い親父さんが

いたもんだ、 という話を聞くと、それはこんな方なのかも

しれません。 

伝統と文化はどこかで発見するものではなくて、 

今、ここ、自分のまわりにあるものだ、とあらためて感じました。